魚の天ぷらを食していたところ、 あやうく小骨が喉に刺さりそうになった。 むかし、ウナギの小骨に2週間ほど苦しまされたことがあるワタクシ、 魚の小骨には並々ならぬ警戒心を抱いている。 一見、ささいな出来事ではあるが、言い方を変えれば「 身近なところに潜む危険 」 もしくは「 今そこにある危機 」とも取れるだろう(?) さて、このような、 人に話すと「 ああ~、 あるある~。」と言われそうなエピソード、 実際に経験したことがあるという人はどのくらいいるのだろうか? 『 喉に魚の小骨が刺さる 』 本当に “ よくあるハナシ ” なのだろうか・・・ よくある話である、と仮定して、さらに一歩進んで考えてみよう。 魚以外のものの骨が刺さる たとえば、ごく身近な食材である鶏・豚・牛肉の骨。 「 喉に刺さった 」という話は聞いたことがないし、 刺さるとちょっと、いやかなり、大事なのではないかと思われる。 鶏肉に似て、意外とイケルと言われている「 ワニ肉 」の小骨、なども 刺さるとなかなかショッキングな類の小骨といえるだろう。 さらにさらに、もう一歩。 名前もろくに聞いたことのない怪しげな深海魚の小骨が刺さる 魚の小骨という点では正統派と言えるものの、 光も届かぬ深海で、人知れずうごめいているような、 「 未知なる生物の一歩手前 」のような魚である。 もしかしたらそれは、世界中の研究者が血眼になって探している魚だったりするかもしれない。 彼らにとっては、喉に刺さった小骨の一本ですら、 喉から手が出るほど欲しい!!という心境であるに違いない。 そんなことになれば、喉に骨が刺さった人物にも注目が集まることになるだろう。 世紀の大発見! 新種の深海魚 “ エラクフカイトコロデウロウロシテタウオ ” の小骨を 世界で最初に喉に刺した人物!! となるわけだから。 左団扇で酒池肉林、国内外の一等地に「 小骨御殿 」を建てまくり・・・ などという美味しい日々が待っているとかいないとか。 さてここで、魚の小骨が喉に刺さった場合の対処法についても考えてみたい。 水を飲む→ この場合、特に有効な手立てではないものの、 何かあったらまず水を飲めばどうにかなるはず!という期待感に満ち溢れている点は、 多くの人の共感を集めることだろう。 ゴハンを噛まずに呑みこむ→ まことしやかに言い伝えられているオーソドックスな方法。 ここで「 一口では効果なかったため、最終的に茶碗一杯ぶんのゴハンを呑んだ 」となると、 人前で話す際のインパクトが高まり、大幅ポイントアップ(?)である。 しかし「 ゴハン一合ぶん 」などと大風呂敷広げすぎるとウソクサイので大幅ポイントダウン、 笑点で言うなら「 山田君、座布団全部持って行きなさい 」という状態になるので要注意。 ちなみにワタシは酢を飲んだ。 ゴハンを3口ぶん噛まずに呑んで、それでも小骨がびくともしなかったことに動揺し、 藁にもすがる思いで酢を飲んだ。 そのココロは・・・ 酢を飲むと体がやわらかくなる = 骨がやわらかくなる? → 小骨がやわらかくなって抜ける というシステム(?)を期待してのことである。 しかし、そもそも「 酢を飲むと体がやわらかくなる 」ということ自体が迷信らしいので、 このシステムが期待通りに働くことは考えにくい。 アタマでは理解しているのだが、それでも一縷の望みを託して酢を飲んだ。 思ったとおり、酢は小骨に何の影響も与えてはくれなかった。 しかしそれでも、使えないアタマを極限まで使い、サル知恵を駆使し・・・ 「 やれるだけのことは、やった!」 そんな誇らしげな思いに満たされたこともまた事実である。 ところで、ワタシの喉には後に、マグロの骨が刺さった。 ( この時は耳鼻咽喉科に行って抜いてもらった ) マグロ自体は馴染み深い魚だが、体験としてはまあまあレアなほうだと思うがどうだろう? ちなみに、 バナナの皮で滑って転ぶ というのはどうなのだろう? ワタシ自身経験がないし、身近な人物が体験したという話も聞かない。 そもそも、漫画などで見るような“バナナの皮で滑って転ぶ”状況を作り出すためには、 “ 町中やら住宅街を皮付きバナナを食べながら歩く度胸 ” と、 “ バナナの皮を道に投げ捨てるという不道徳さ ” を併せ持つ人物の存在が 必要不可欠となるわけだが・・・ あいにく、そういう人物に会ったことがない。 いや、日本のどこか、世界のどこかには存在するのかもしれないが。 今この瞬間にも、どこかで誰かが バナナの皮で滑って転んでいないとは言い切れないのである。 歩きなれた路地裏でも、ゆめゆめ油断なさいますな・・・
by cheshire456
| 2006-09-05 15:19
| 日々のあれこれ
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